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札幌出身・在住。1997年に神奈川県に住み始め、ベイスターズを応援したのが最初の贔屓。2004年からファイターズの応援を兼ねている・・・けど難しい(笑 正体は鉄道旅行好き。 Homepage "Rainbow's Square" カテゴリ
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昼間、衝撃的なニュースが駆け巡りました。夏の甲子園大会出場を決めていた、明徳義塾高校の出場辞退です。その原因が、部員の寮での喫煙、上級生による下級生への暴力だったそうです。とは言え、選手は激戦を勝ち抜き、甲子園への切符を手に入れたのですから、何としても試合はさせたい、という気持ちは伝わってきますし、実際に監督が関係者に出向くなどの努力も惜しみませんでした。
野球というスポーツは、同時にグラウンドに立てるのは9人(DH制は無しとして)です。それに控え選手がベンチに入り、甲子園では18人のメンバーが、背番号の付いたユニフォームを着ることができます。その裏で、背番号のないユニフォームを着て、必死にノドを枯らして応援に回るという姿もあります。特に、名門校と呼ばれる高校には、その気になれば18人ずつでペナントレースができるほどの数の部員がおり、その競争に勝った18人が、ベンチに入れるというわけです。 日本の学生スポーツからプロスポーツにおいて、残念ながら過剰なまでの上下関係が存在し、それが選手の発展に悪影響を及ぼしている、という見方もできなくはありません。また、暴力についても、近年は学校の先生の体罰が禁止され、暴力に対する風当たりが増しています。私の学生時代には、竹刀であったり、アタマを叩くための棒を持った先生は当たり前のようにいましたし、もちろん鉄拳も振るわれました。しかし、今はそれが許されない社会が、いつの間にか形成されています。私自身として、これを擁護する気も批判する気もありませんが、現実には問題となっていることを、自覚しなければなりません。 いち部員、という言い方がされますが、絶対に忘れてはならないのは、ベンチ入りしていようがいまいが、その学校の野球部員であるということです。社会人になると、大抵電話の応対から始まりますが、その企業がものすごい大企業で、社長と会う機会が1年に1度あるかないかのようなところに入ったとしても、電話を受けている以上、その企業の窓口となっているわけです。これと同じことが、彼らにも言えるということです。したがって、ベンチに入った選手であろうが、入れなかった選手であろうが、やったことは、○○くんではなく、○○学校の生徒、ということになってしまうのです。 野球、とりわけ高校野球は、実力もさることながら、チームワークの高さも要求されます。中には部員が少なく、競争は大所帯の学校に比べればなかったでしょうが、切磋琢磨して甲子園出場を決めた学校もあります。「なんであいつが選ばれてオレが・・・」ではなく、「あいつが選ばれたのだから仕方ないし、応援したい」という気持ちになるよう、監督や先生方の努力も大事ですが、生徒の努力も大事です。 このような悲劇は、今後絶対に起こしてはなりません。悔し涙は、全力を出し切り、負けてしまったときで充分です。私は、高校野球を観に行って、試合が終わると、たいてい敗れたチームの姿を見ます。特に最後の試合となる場合が多い夏の大会では、悔し涙を流す選手が多いですが、中には晴れやかな笑顔で、これだけやれたのだから満足だ、という表情を見せる選手もいます。どちらにしても、非常に美しく映りますし、このあたりが高校野球に魅せられる理由なのかも知れません。 6日から、晴れの舞台が幕を開けます。事件は大変残念ではありますが、各地の激戦を勝ち抜いてきたチームに最大限の賛辞を送りつつ、熱戦を期待します。
by ats-n
| 2005-08-04 22:59
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