熱闘VS甲子園、ドリームマッチ観戦記

　昨日のコンベンション公開に続く新たな試みとしてのドリームマッチは、セパ対抗の形ではなく、高校時代に甲子園大会に出場したか否かでチームを分け、対戦することになりました。各地から応援団の皆さんも来ており、ライト側にセ・リーグ、レフト側にパ・リーグという形にはなったものの、選手が両チームに分かれており、盛り上がり方に今ひとつ苦慮しているような感が見えたものの、普通では有り得ない豪華な選手の顔ぶれを楽しんでいました。

　以下、今日の様子を写真でご紹介します。なお、試合は７対３で未出場チーム「熱闘」が勝ちました。７点のうちの５点が、ファイターズの選手によるもの・・・とお伝えしておきましょう。ある意味、残りの２点も関わっていますが。



　熱闘チームの打撃練習中、なぜかヒルマン監督がバッティングピッチャーを務めました。けっこう真剣に、２０分くらいは投げていたと思われます。　　カラフルなユニフォームが続々と三塁ベンチに帰ってきます。セ・パのチームがこうやって混ざっていること自体、不思議な感じがします。　ほとんどの土日の試合でスタジアムDJを勤めるGuchy氏が登場。まさか今日の登場はないだろうと思っていたところに聞こえてきた声に驚きながら、席を探していました。それにしても、「甲子園未出場」って・・・。　甲子園チームのシートノック。タイガース岡田監督がノッカーを務めています。ちなみに、熱闘チームはマリーンズ・バレンタイン監督でした。　昨日のコンベンションの抽選によって選ばれたお客さんと、出場選手がキャッチボール。直々にサインされるのも最高ですけれど、これも羨ましいですね。　オーダー発表。予告されたとおり、甲子園チームの先発は、昨年甲子園を沸かせたダルビッシュ投手でした。なお、注目された松坂投手、杉内投手の登板は最後までなく、ベースコーチとしてグラウンドに立っていました。　試合に先立ち、オフのイベントの定番となった、アオダモの植樹が行われ、實松選手と木元選手が参加し、鉢に土をかけて水をやり、イベントは終了しました。ちなみに、この苗木は札幌ドームの外周のどこかに移し変えられるそうです。そら当然ですけども（笑）　甲子園・・・ということで、試合前の整列が行われましたが、高校球児が見たら嘆きたくなるようなダラダラっぷりはもう仕方ないところでしょうか。試合開始も、あのサイレンが鳴り響いていました。いずれは甲子園でこの対決をやってみたら・・・とは思いました。　このようなチーム分けをしているので、味方同士の対戦も有り得ます。ダルビッシュ投手と小笠原選手の対決は実現しなかったものの、木元選手と稲葉選手との対決は見られ、稲葉選手はあわやホームランという当たりで二塁打を打ちました。ビジターユニフォームを着ているのが稲葉選手です。その稲葉選手、第２打席では３ランホームラン、第３打席でもセンター前ヒットを打ち、４打数３安打３打点の大活躍でした。　小笠原選手は、代打での出場となりました。いつものテーマが流れ、内野席でも外野のような盛り上がりで、ファイターズの選手が打席に立ったときには、応援歌を一緒に歌っていました。ちなみに、小笠原選手はそのまま４番指名打者に座り続け、３打数１安打１打点でした。　５回終了後、先発の三浦投手とダルビッシュ投手のインタビューが行われました。三浦投手は、いつものフォームからの転換を余儀なくされ、この試合でも新しいフォームを試していたものの、何かぎこちなさのようなものを感じました。それでも球速は１４０キロを計測し、８０キロ台のスローカーブも披露するなどで１回を無失点に抑え、流石といったところなのでしょうか。
　一方、ダルビッシュ投手は２イニング目にマリーンズ塀内選手に２ランホームランを浴び２失点と、パ・リーグ東西対抗に続く被弾となってしまいました。けれども、インタビューでは来年こそプレーオフに出場する、とルーキーであることを忘れさせられるコメントで、札幌のお客さんからの拍手を浴びていました。　９回は小林雅英投手が赤星選手はまだしも、味方の橋本選手や西岡選手に打たれるなど２失点と締まらない内容でしたが抑えて、熱闘チームが甲子園チームに勝ちました。終了後、全選手によるサインボールの投げ入れが行われ、最後はバックスクリーン付近に集まって記念撮影やら何やらで固まっていました。（さすがにスコアもメモも取らなかったので、これでご勘弁を。）

　まだアジアシリーズは残っているものの、２００５年度の日本プロ野球はこれにて終了、という区切りになりました。今シーズンは合併によるバファローズの誕生と、新球団イーグルスの参入など、大きな変革の年になりました。

　そんな今シーズンは、巨大なボールに各選手がメッセージを書き込み、そのコピーを配ってスタートしました。１２球団の垣根を越え、全員でプロ野球を盛り上げていこうという年になったのだと、昨日今日のイベントを通じて感じたことです。

　何やら騒がしい面はありますけれど、好きなのはやっぱり野球のプレーです。昨日のイベントも面白かったですけれど、今日のユニフォーム姿でグラウンドを走り回る姿を見るのが楽しいと改めて確認したような気もします。

　改めて、札幌でこのようなイベントを見せてくれたことを感謝するとともに、来シーズンも楽しい野球を見せてくれることを願い、心躍らせながら開幕を待つことにしましょう。